ギブソンのアーチトップモデルは最初は全てアコースティックギターで、エレクトリックギターは1935年のES150、通称チャーリークリスチャンモデルが最初です。
今日実用的なカッタウェイ付きのフルアコと呼ばれるフルデプスのアーチトップの主なアコースティックモデルは最上級機のL-5C、中級のL-7C、スタンダードのL-4Cで、これらの機種に相当するエレクトリックモデルはES5、ES350、ES175になります。アコースティックモデルとエレクトリックモデルの違いはアコースティックモデルが生鳴り重視でトップがスプルース単板削り出しで、エレクトリックモデルはハウリングを抑えるためにプレス加工の合板です。
エレクトリックモデルが出てもアコースティックモデルにピックアップを付けてエレクトリック化するのはとてもポピュラーで、この場合トップの振動を妨げないようにフローティングタイプのピックアップを付けるケースが多いです。
フローティングタイプのピックアップはビンテージギターにはギブソン純正のマッカーティピックアップやミニハムのジョニースミスピックアップ、デアルモンド製のフローティングピックアップがよく使われています。
アコースティックモデルのピックアップ付きとエレクトリックモデルでは相当音色が違いますが、どちらがいいというものではなく好みですね。
1956年製L-7Cマッカーティピックアップ付きと1958年製ES175PAF付きを交互に弾いていますが、どちらもいい音です。